小児科一般外来
Pediatric unit小児科一般外来では、かぜや胃腸炎、とびひのような身近な感染症や、ぜんそくやアトピー、花粉症といったアレルギー疾患、てんかんや熱性けいれんなどを対象としています。おやま小児科クリニックでは、受診のしやすさを大切に、予約診療は行わず、来院された順番に診察を行います(緊急性や感染性により順番の前後があります)。また、感染対策を重視して、発熱で受診される方の入口、待合室、診察室は独立しており、予防接種・健診室も独立しています。また、待合室の人数制限により、コロナウイルス感染症をはじめとする感染症の感染機会低減に努めています。
◆ 対象年齢:出生後から高校卒業まで
◆ 主な連携病院:東北大学病院、宮城県立こども病院、大崎市民病院、仙台市立病院、JCHO仙台病院 仙台医療センター
小児科一般のお知らせ
長引く咳や胃腸炎、いろいろな感染症が増えています
仙台管内でインフルエンザが増加しています
スギ花粉症がはじまっています
「じんましん」は小児科で診察できます
感染性胃腸炎の方が増えています(経口補水液の作り方)
- 主な症状
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各症状をクリックすると、具体的な内容や対処法を閲覧できます。
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熱がある
×熱がある
かぜや胃腸炎、咽頭炎といった感染症の多くが発熱を伴います。また、リウマチや膠原病などの自己免疫性疾患が慢性的な発熱を伴うことがあります。これらの原因がはっきりしている発熱以外に、発熱以外の症状がはっきりしない場合には、十分な注意が必要です。特に免疫系が未熟で、ワクチンによっても十分に守られていない、生後3か月ないし1歳未満のお子さんの発熱で、ぐったりしている、なんだか元気がないといった場合には、髄膜炎や脳炎・脳症、尿路感染症といった重い感染症が潜んでいる場合があり、早めに小児科を受診していただくようにお願いいたします。
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咳がある、ぜいぜいしている
×咳がある、ぜいぜいしている
かぜ症候群や気管支炎、クループ症候群といった気道感染症や、喘息発作、花粉症などのアレルギー疾患には咳を伴うことが多く、また、新生児・乳児では、ミルクや母乳の逆流によっても咳をしますし、小児科外来では、咳はありふれた症状のひとつです。そのため、咳は軽く扱われることもありますが、ピーナッツなどの異物が気管支にひっかかって咳こんでいることや、食物アレルギーの部分症状としてのぜいぜい、数は少ないですが、心臓や腎臓の機能低下によって肺に水が溜まっているといったことでも咳やぜいぜいの症状がでますので、それらの重い病気や緊急の対応が必要な病気の除外が大切です。お子さんの年齢や、咳以外の症状、長引いているかどうかなどによってさまざまな疾患の可能性が考えられますので、咳だからと軽く考えずにご相談ください。
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鼻水がでる、鼻がつまる
×鼻水がでる、鼻がつまる
多くはかぜ症候群やアレルギー性鼻炎、花粉症に伴う症状です。また、長引く場合には、副鼻腔炎の合併や中耳炎の合併に注意が必要です。慢性的にはなづまりが続くことで、夜間に口が乾き、虫歯が多くなるといったことや、学校や園で落ち着きがないと指摘され、多動性障害を疑われるお子様もいらっしゃいますので、必要に応じて、薬物療法や、アレルギーの原因となっている物質の特定・除去などの環境整備を行います。
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のどが痛い
×のどが痛い
かぜ症候群、咽頭炎、扁桃炎、花粉症などの症状としてのどが痛いといったことが一般的ですので、それぞれの疾患にあわせて治療を行います。ただし、決まった間隔で繰り返す扁桃炎や、呼吸困難につながる重篤な疾患の隠れている場合、のどの奥に割りばしが刺さったなどの外傷の場合もありますので、特に自分で症状を訴えることのできないお子さんの場合にはご注意いただくことが大切です。
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目がかゆい、目が痛い
×目がかゆい、目が痛い
アレルギーに伴う目のかゆみ、目の周囲皮膚のかゆみの場合には、抗アレルギー薬の点眼や内服を行います。目やにを伴う場合や、ほかの人からうつったという場合には、アデノウイルス感染症や細菌性結膜炎かもしれません。眼球の内部が痛いといった場合には、小児科では対応できない場合もありますので、その場合には眼科の受診をお願いする場合があります。
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頭が痛い
×頭が痛い
かぜ症候群や胃腸炎などの発熱に伴う頭痛が一般的ですが、熱がない場合でも頭が痛いことがあります。特に片頭痛の痛みは耐え難いことが多く、嘔吐や視野の異常を伴うことがあり、長引く場合や繰り返す場合には、脳腫瘍でないことの確認が必要な場合があります。
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皮膚にぶつぶつがでている
×皮膚にぶつぶつがでている
たくさんの理由で皮膚の「ぶつぶつ」がでます。アトピー性皮膚炎やおむつかぶれ、皮膚の乾燥でかきむしってしまったなどの理由でできる湿疹・びらんや、とびひや水いぼ、癜風(でんぷう)などの感染症、手足口病や麻疹・風疹、リンゴ病などのウイルス感染症による紅斑、血が止まりにくいときにできる紫斑など、皮膚の「ぶつぶつ」にはたくさんの原因があります。手足口病や突発性発疹症のように、放っておいてもよいタイプの「ぶつぶつ」なのか、川崎病や麻疹、水痘・ヘルペスのように、対応の必要な「ぶつぶつ」かを見極めることが大切です。
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けいれんした
×けいれんした
熱のあるときのけいれんであるか、熱のないときのけいれんであるのか、どれぐらい続いていたのか、けいれんしたときにどのような動きをしていたか、視線はあったか、意識はあったかなどを確認します。けいれんを見つけた場合には、吐いてものどに吐物がつまらないように横をむけて寝かせ、ズボンのベルトやゴムをゆるめましょう。舌をかみきることはありませんから、口の中に指を突っ込んだり、割りばしをかませることはしてはいけません。数分以上つづくときには救急車を呼びましょう。
熱のあるときのけいれんは、熱性けいれんが多く、日本人の6%ないし9%が少なくとも1回の熱性けいれんを経験します。熱性けいれんは、30分以上続くことで二次的に脳が低酸素に晒されるなど、特殊な場合を除いては後遺症を残しませんから過度の心配はいりませんが、30%程度では繰り返すことがしられています。脳炎・脳症との見分けが困難で、慎重な経過観察と治療が必要な場合があります。熱のない場合のけいれんでは、神経細胞の異常放電によるてんかんが多いですが、特定の抗菌薬を長期間内服しているなど、なんらかの理由で血糖が低い場合や、脳腫瘍や水頭症によって脳の圧があがってしまっていることでけいれんを起こすことがあります。 -
吐く、気持ち悪い
×吐く、気持ち悪い
胃腸炎の場合が多いですが、5才までの乳幼児では腸重積が重要です。1才未満の児では、ミルクアレルギーや、乳児消化管アレルギーなどの、アレルギー疾患による嘔吐が増えています。学童では、虫垂炎の場合があります。そのほか、自家中毒や熱中症、片頭痛、頭をぶつけた、脳腫瘍や水頭症など、多くの原因で吐く、気持ち悪くなることがあり、そのまま見ていてもよい気持ち悪さなのか、医療機関を受診したほうがよいのかの見極めが大切です。頻繁に吐く、ぐったりしてきた、日中のおしっこが1、2回よりも少ないときには早めに小児科を受診しましょう。
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便がゆるい、下痢している
×便がゆるい、下痢している
多くは胃腸炎、胃腸炎に続発する乳糖不耐症、抗菌薬内服による下痢ですが、扁桃炎や中耳炎、尿路感染症、心理的ストレスなど、直接、消化管に関係ない場合にも下痢をおこします。月単位で続く場合、消化管アレルギーや、潰瘍性大腸炎などの自己炎症性疾患による下痢の可能性を除外する必要があります。乳幼児で、嘔吐を伴って急激にぐったりしてくる場合には、腸重積の可能性がありますので、早めに小児科を受診しましょう。
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食物アレルギーを疑っている
×食物アレルギーを疑っている
初めて食べたあとに、吐く、口の周りが赤く腫れる、体をかゆがったり、湿疹がひどいといった症状がある場合に、食物アレルギーを疑います。おやま小児科クリニックでは、症状発現のいきさつを詳しく伺ったうえで、疑わしい食品の血液中の特異的IgEを検査することで、食物アレルギーの診断を行います。治療は「エピペン」処方を含め、じんましんや呼吸器症状などのアレルギー症状に対する薬物治療を行います。学校・園とは「学校生活管理指導票」の記載を通して生活指導を行います。「食物負荷試験」につきましては、こども病院や大崎市民病院に紹介いたしますのでご相談ください。
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新型コロナウイルス感染症を疑っている
×新型コロナウイルス感染症を疑っている
新型コロナウイルス感染症には、きまった症状がありません。発熱や下痢、咳、のどが痛いといった、かぜ症状や胃腸炎症状がある場合や、まったく症状がない場合があり、症状から新型コロナウイルス感染症を見分けることはできません。おやま小児科クリニックは新型コロナウイルスの検査・診療医療機関に指定されており、必要に応じて、検査、診療を行います。
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熱がある
- 主な
対象疾患 -
かぜ症候群 / 気管支炎 / 肺炎 / 咽頭炎 / 扁桃炎 / 中耳炎 / 手足口病 / ヘルパンギーナ / RSウイルス感染症 / マイコプラズマ感染症 / ぜんそく / アレルギー性鼻炎 / アレルギー性結膜炎 / 花粉症 / 食物アレルギー / 胃腸炎 / 自家中毒 / とびひ(伝染性膿痂疹) / にきび / 乳児湿疹 / おむつかぶれ / カンジダ皮膚炎 / 脂漏性湿疹 / 乾燥性湿疹 / アトピー性皮膚炎 / 片頭痛 / 熱性けいれん / 起立性調節障害 / おたふくかぜ / 水ぼうそう / 急性耳下腺炎 / 帯状疱疹 / ヘルペス性口内炎 / 口腔内アフタ / 亀頭包皮炎 / 尿道炎 / 膀胱炎 / 尿路感染症 など
乳幼児健診
Health checkup乳幼児健康診査(以下、健診)は、病気のあるなしに関わらず、お子さまの健康と育児などの疑問やご心配を、医師、看護師、保護者の皆様とで一緒に考えることのできる大切な機会です。おやま小児科クリニックでは、定期健診の他、1か月健診、7か月健診、1才健診等、ご希望のタイミングでご相談いただけるように、任意の健診も承ります。特に、予防接種の計画と先天性疾患の早期発見、育児の相談を考え、1か月健診の受診をお勧めします。十分な時間をとるため、完全予約制としていますので、お電話にてご予約ください。乳幼児健診と予防接種は、入口、待合室、診察室を一般外来とわけ、健診・予防接種室での診察となります。
乳幼児健診のお知らせ
こどもは8時半に寝かせましょう
ビタミンK2の3か月投与法
こどもの睡眠
子どもの肥満はご家族みんなの課題です
- 詳細情報
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- 対象
- 出生前~小学校入学前まで
- 費用
- 公費負担の場合:無料
任意の場合:3,300円(税込)
1か月健診のススメ
おやま小児科クリニックは、お子様の健康には、本人の健康と同じぐらい、ご家族の健康が大切であると考えています。生後1か月は、お子様の体重の増えが悪い、ミルクののみが悪いといったご本人の心配にかぎらず、なんとなく子育てに自信がない、疲れた、兄弟が赤ちゃん返りをして困った、といった子育て全般にまつわる疑問、心配ごとで、お母さまもご不安になりやすい時期です。1か月健診を、自分に合った子育ての相談相手をみつける機会にしていただければと思います。
予防接種
Vaccination当院では、ほとんどのワクチンで、ご予約はいりません。ワクチンは生後2か月を迎えたらすぐに受け始めることが大切です。お母さんからの移行免疫のきれる生後6か月までに必要な予防接種を終わらせて、お子さまを予防できる感染症から守りましょう。詳しくは、生後1か月または2か月の健診でお話しします。
予防接種のお取り扱い時間
ほとんどのワクチンは、ご予約なく接種いただくことができます。お子様の体調のよいとき、お母様のご都合のよい、下記の時間帯にご来院下さい。事前のご予約により、乳幼児健診の時間帯(13:00-15:00)に予防接種を受けることもできます。待ち時間が気になる方や、1才未満の赤ちゃんにお勧めします。
月曜~木曜日|8:30-11:30, 15:00-17:00
金曜日|8:30-11:30, 16:50-17:00
土曜日|9:00-11:30, 15:00-16:00
事前予約による時間指定|金曜日を除く13:00-15:00
予防接種のお知らせ
日本脳炎ワクチンは生後6か月から受けられます
令和5年度中に26歳になる方はHPVワクチン公費接種できます
シルガード9についてのQ&A
定期接種の子宮頸がんワクチンに9価ワクチンが追加されました
5~11歳用オミクロン対応ワクチンの追加接種が始まっています
- 取り扱い中のワクチン
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各ワクチン名をクリックすると、関連する記事の一覧ページへ推移します。
定期接種のワクチンは、すべて「予約なし」で接種することができます。 -
予約不要
- インフルエンザ菌ワクチン
(ヒブワクチン) - 肺炎球菌ワクチン
- B型肝炎ワクチン
- 四種混合ワクチン
- MRワクチン
(麻疹風疹混合ワクチン) - 二種混合ワクチン(DTワクチン)
- ロタウイルスワクチン
- 日本脳炎ワクチン
- 水痘(みずぼうそう)ワクチン
- おたふくかぜワクチン
- 4価子宮頸がんワクチン(ガーダシル)
- 9価子宮頸がんワクチン(シルガード9)
- BCG
- ※国による接種制限のあるワクチンにつきましては、別途ご案内いたします。
- ※予約不要ですが、ワクチン供給状況によっては在庫のない場合がございます。
予約が必要
季節ごとの取り扱い
- インフルエンザワクチン
- ※インフルエンザワクチンは、例年10月上旬に予約接種を開始しております。
- ※取り扱いのないワクチンは取り寄せができる場合がございます。
- ※海外渡航に必要なワクチン等につきましては、別途お問い合わせ下さい。
- インフルエンザ菌ワクチン
- 当日ご持参いただくもの
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母子手帳 / 保険証 / 診察券 / 各種問診票
※問診表がお手元にある場合は受診前に必要事項を記載するようお願いいたします。
- 受付時間
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- 直接ご来院いただく場合
- 【午前】
午前の一般外来終了30分前まで
【午後】
午後の一般外来終了1時間前まで
※金曜日午後は16:50から17:00の間にお越し下さい。 - 予約をお取りいただく場合
- 診療日の13:00から15:00の間に予約をお取りいただくことができます。お電話にて予約をお願いします。(※金曜日午後を除く)
発達・児童外来
Child and adrescent psychiatry unit児童精神科は、子どもたちひとりひとりの発達段階や特性、育ちの環境を考えながら、教育、福祉、家庭と医療が力を合わせて子どもたちの育ちを支える診療科です。子どもたちは、こころの不調が身体の不調として表れやすい特徴があります。身体の不調なのかこころの不調なのかわからない、発達の偏りや遅れを感じている、イライラや眠れない、落ち着きがないといった症状でお困りの際にご相談ください。
◆ 対象年齢:幼児から中学生まで(初診)
◆ 受診方法:完全予約制
◆ 対象疾患・障害:自閉症スペクトラム、多動性障害、知的障害、気分障害(うつ病、躁うつ病)、不安障害、場面緘黙、睡眠障害、適応障害などのストレスに関連する障害など
◆ 主な連携病院:東北大学病院、宮城県立精神医療センター
発達・児童のお知らせ
「うちの子、落ち着きがない」と感じたら
インクルーシブ教育の未来
Convention on the Rights of Persons with Disabilities Distr.: General 7 October 2022
「学習」に必要な6つの力
通常学級での学習と通級指導の目的
子どものためにできること
子どもの健康には、身体(からだ)、こころ(精神)、社会との関係性の3つの要素が大切です。
特に子どもの場合には、こころの不調や、友人関係、学業不振、学校やご家庭など、社会との関係性の不調も、頭痛や腹痛となってあらわれる場合があります。関係性の不調を調整しながら、うつ病や不安障害、多動性障害、自閉症スペクトラムなどでは、薬物療法がご本人の助けになる場合もあります。おやま小児科クリニックは、ご家族、学校や保健師さんなどの周囲の大人と一緒に、お子さまの健康を支える一員であろうと考えています。