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公開日:2022.07.28
新型コロナウイルス

熱のさげ方と、より大切なこと

タグ: 新型コロナ感染症お役立ち情報

コロナウイルスの爆発的広がりにより、子どもの解熱剤としておなじみのアセトアミノフェン(商品名 カロナール、コカール等)の生産が、需要に追いつかない状態になっていると報道され、ご心配の保護者の方は多いと思います。ただ、アセトアミノフェンは、あくまでも熱と痛みに対する対症療法の薬であり、病気自体を治す薬ではありません。実際にアセトアミノフェンを内服しても、体温を下げる効果は1度ぐらいです。内服よりも効果的に体温を下げるには;
①首の後ろや脇の下、太ももの付け根を、大きめの保冷剤や冷えたペットボトルで直接冷やす方法
②大きめのたらいに水をいれ、そこに子どもを座らせて体に水をかける方法
③水風呂に入れる方法
などがあります。
皮膚に張る冷却シートは、体温を下げる作用よりは、貼った部分が気化熱で冷たくて気持ちよい、といった感覚的な心地よさが主な機能で、体温を下げることを目的に使うには適していません。

熱の原因がコロナウイルス感染症とわかっているのであれば、体温の高さよりも、今いる場所や家族がわかるか、状況を理解しているか(見当識といいます)、視線は合うか、けいれんしていないか、といった意識状態の評価のほうが重要です。熱の程度に関わらず、見当識や意識の障害を疑ったときには、迷わず医療機関を受診してください。逆に、40度でも、お父さん、お母さんがわかり、話を理解して水分もとれるなら、自宅で療養してかまいません。

なお、アセトアミノフェンに代わる小児用の解熱鎮痛剤には、イブプロフェン(商品名 ブルフェン等)があります。ロキソプロフェン(商品名 ロキソニン)やジクロフェナク(商品名 ボルタレン)は適しませんのでご注意下さい。

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