低気圧が通過する前にはぜんそくの発作が起きやすくなることが経験的に知られており、ぜんそくのガイドラインにも、ぜんそくの悪化因子として「天気」が挙げられています。かみなりで花粉が割れて細かくなり、気管支のより深くまで到達することが要因であるとか、気温や気圧の下がる「変化量」が関係している、黄砂の飛散量が関係する等、諸説ありますが、どうも単一の要因では説明できないようです。当院でも、季節の変わり目にぜんそくの発作をおこす患者さんはおられ、普段はモンテルカストなどの予防的なロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)の内服を行っていない患者さんでも、春と秋には、かぜをひいた際にLTRAの内服をお勧めする場合があります。 また、すでに発作をおこしておられる方には、早めに吸入器(ネブライザー)をお貸しするなどして対応しています。
宮城県では、20日火曜日に台風が通過すると予測されています。すでに大和町内の小中学校は休校となっています。ぜんそくの発作を起こさないだけでなく、風で飛んできたものなどで怪我をなさらないようにご注意下さい。