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公開日:2022.07.11
予防接種

水痘ワクチンはお腹の赤ちゃんも守ります

タグ: 感染症水痘ワクチン

水痘は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)による感染症です。水ぼうそうの原因となるほか、小児の脳梗塞の原因になります。一度感染すると、一生ヒトの知覚神経節に潜伏感染して、ストレスや加齢など、免疫機能が低下したときに再活性化し、帯状疱疹をおこします。思春期、成人、妊婦、免疫不全の方が水痘を発症すると重症化する場合があり、特に免疫不全の方では生命にかかわります。このため、大学病院やこども病院のように、悪性腫瘍や免疫不全症の治療を行うような大きな病院に入院する場合には、水痘ワクチンの接種を確認されることがあります。また、妊婦が水痘や帯状疱疹を発症すると、胎児奇形の発症リスクが高まるため、特に妊娠中の感染は避けなくてはなりません。ただし、水痘は空気感染(飛沫核感染)しますので、家族が水痘や帯状疱疹を発症した場合、同居する家族の感染を防ぐことは困難です。日本では、2014年10月1日から定期接種のワクチンとなり、年々、感染者数は減ってはいるものの、現在も水痘は散発しており、水痘は身近な感染症です。水痘ワクチンは水痘を100%は予防できませんが、水痘ワクチンの接種によって、通常400-500個の水疱・膿疱が、数十個に減少し、罹病期間も短縮します。お子様だけでなく、お母さんのお腹にいる赤ちゃんを守るためにも、1歳になったらすぐに定期のワクチン接種をうけましょう。

参考:水痘ワクチン定期接種化後の水痘発生動向の変化~感染症発生動向調査より・2021年第26週時点~(国立感染症研究所)
成人水痘-妊婦の水痘などを中心に(国立感染症研究所)

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