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公開日:2022.06.29
予防接種

ムンプス難聴をご存じですか?

タグ: 感染症おたふくかぜワクチン

おたふくかぜ後遺症のひとつに難聴があり、ムンプス難聴と呼ばれています。多くは片側の難聴のため、子どもの場合には気付かれないことも多く、正確な頻度は不明ですが、およそ数百人から1000人に1人であろうと言われています。日本耳鼻咽喉科学会が2015年、2016年の2年間に全国5565の医療機関にアンケート調査を行って、ムンプス難聴の実態調査を行った結果では、2年間に348人がムンプス難聴と診断されています。下のグラフは、難聴となった348人の方々の年齢分布です。

おたふくかぜにかかりやすい学童期だけでなく、家庭内感染の疑われる30歳台の難聴発症も確認できます。また、348人のうち261人(80%以上)が片耳の高度難聴(補聴器の必要なレベル)であり、両耳の難聴と診断された方も16人、そのうち7人は人工内耳埋め込みの手術を受けておられます。片耳の軽度難聴では、不具合を自覚されない方も多いでしょうから、潜在的にはより多くの方が、おたふくかぜによる難聴となっていると推測されます。おたふくかぜワクチンは、1回の接種で8割、2回の接種で9割後半の発症予防効果があり、重症化の防止にも効果のあることが確認されています。耳が不自由になってから、予防接種をうけていたらよかったと後悔するよりも、正しい情報をもとにおたふくかぜワクチン接種の判断をされることをお勧めします。

おやま小児科クリニックでは、予約の必要なく、思い立った時におたふくかぜワクチンを接種していただくことが可能で、任意接種にもかかわらず、すでに多くの方にご接種いただいています。

参考文献「2015-2016年にかけて発症したムンプス難聴の大規模全国調査」(日医定例記者会見資料)

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