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お知らせ

2つ以上のワクチンを同時に同じ人に接種することを「同時接種」といいます。日本でのワクチン接種は、国が必要と定める定期接種だけで、生後2か月から小学校に入学するまでの間に、全部で25回(5価ロタウイルスワクチンを接種する場合には26回)あります。特に乳幼児のワクチンでは、インフルエンザ菌や肺炎球菌、ジフテリア、麻疹、風疹、破傷風、ポリオ、結核、ロタウイルス等、特に生後半年未満の乳児に感染した場合に重症化して時に死亡・重い後遺症を残すことのある感染症や、体内に潜伏(キャリア化)して将来がんになるリスクが増大するB型肝炎、老年期に帯状疱疹の原因ともなる水痘が含まれ、必要なワクチンを必要な時期に接種することが大切です。このため、生まれてから初めの2年間に、25回(ないし26回)の定期接種のうち、21回(ないし22回)が集中しています。これらのワクチンを、なるべく病院に来る機会を少なくすることで、保護者の利便性とお子様の感染機会を減らしながら、打ち漏らしなく必要な時期に終了するには、同時接種は有効な手段です。

同時接種を行う際に心配されることがらについては、以下の点が明らかになっています。

生ワクチンを含む複数のワクチンを同時に接種することで、それぞれのワクチンの有効性が減ることはありません(注1)。また、生ワクチンを含む複数のワクチンを同時に接種することで、それぞれのワクチンの有害事象、副反応の頻度が上がることはありません。つまり、それぞれのワクチンで起こる発熱などの副反応が、同時接種によって、より起こりやすくなることはありません。

注1:日本では定期接種に含まれていない髄膜炎菌結合型ワクチン(商品名メナクトラ)と13価結合型肺炎球菌ワクチンの同時接種で、一部の血清型の肺炎球菌に対する抗体価の上昇が減弱することが報告されています。

日本小児科学会では、同時接種は子どもたちをワクチンで予防できる病気から守るために必要な医療行為であるとしており、おやま小児科クリニックでも、同時接種をお勧めしています。

アレルギーや発熱などの副反応・有害事象について、ご不明な点やご心配の点がございましたら、どうぞ遠慮なく、クリニックスタッフまたは医師までお尋ねください。一緒にお子様の健康を守る方法を考えてまいりましょう。

参考|日本小児科学会の予防接種の同時接種に対する考え方

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