風疹は3日はしかともいわれ、咳、鼻水、発熱に全身の発疹を伴う気道感染症です。発疹もあとを残さずに治癒しますので、ひどいかぜに発疹がでた程度と思われてしまう場合がありますが、この風疹に妊娠18週までの妊婦さんが感染すると、お腹の赤ちゃんが先天性風疹症候群という病気にかかり、重い後遺症の残ることが知られています。風疹は数年に1度の周期で流行し、現在は、風疹に対する免疫の薄れている20代、30代の成人と、風疹の定期接種をそもそも受けていない40代、50代の男性で特に問題になっている疾患です。ワクチン以外にお腹の赤ちゃんを守る方法がありませんので、この機会に、妊娠中の方、妊娠を予定されている方は、お父さん、おじいさんに風疹ワクチンの接種を確認してみてはいかがでしょうか。