2020年、世界保健機関(WHO)は、予防接種に関係した多種多様なな有害事象について、予防接種ストレス関連反応(Immunaization Stress-Related Responses : ISRR)という概念を提唱しました。予防接種に関係した有害事象については、アナフィラキシーやじんましんなど、ワクチン成分が直接の原因となる身体症状以外に、予防接種やワクチンに対する不安や恐怖心が要因のひとつとなり、動悸や発汗、息切れ(過換気)に代表される「急性ストレス反応」や、徐脈や吐き気、失神、目の前が真っ暗になるといった「血管迷走神経反射」、接種後数日してから、脱力や麻痺、不自然な姿勢などで現れる、神経学な機序で説明の困難な「解離性神経症状反応」のあることが明らかになっています。これら、不安や恐怖心が要因となる「急性ストレス反応」「血管迷走神経反射」「解離性神経症状反応」を予防接種ストレス関連反応(ISRR)とよび、予防接種に対しての事前の説明や本人の同意を通して、接種される方の恐怖心を軽減する取り組みが大切であると強調されています。
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公開日:2022.06.19
予防接種
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