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公開日:2023.06.11
クリニック通信

梅雨入り

タグ: 感染症宮城県小児科

作成者: 院長 おやま

6月11日、宮城県は今日、梅雨入りしました。例年4月、5月は患者さんは少ないのですが、今年は5月のゴールデンウィーク(GW)以降、6月に入るまで例年の10月と同じぐらいの患者さんが来院され、待ち時間が長くなってご迷惑をおかけしています。当院では、夏風邪の代表であるアデノウイルス性咽頭炎(咽頭結膜熱)、手足口病の患者さんは何人かいらっしゃいますが、同じく夏風邪のひとつであるヘルパンギーナはまだでていません。ひきつづき感冒症状を伴う胃腸炎の方は多いのですが、冬には胃腸炎症状だけであったものが現在は上気道炎症状も伴っており、ノロウイルスあるいはサポウイルスによる胃腸炎ではなく、また違うウイルスによる胃腸炎であると思います。パラインフルエンザウイルス3型が現在の胃腸炎+気道感染の病態に近いようです。パラインフルエンザウイルス3型では、上気道炎だけでなく気管支炎まで至り痰がからむ、熱が5日程度と通常のかぜよりもながい、といった特徴があります。また、家庭内感染を中心に、新型コロナウイルス感染症の方も来院されています。インフルエンザはGW以降は検査陽性となる方はいらっしゃいませんが、当院の属する塩竃管内でみるとまだ発生が見られ、注意が必要です。

これまで3年間のマスク・手洗い生活のせいか、特に春からこども園、保育園で新たな集団生活を始めた0,1,2歳のお子さんでは、通常時間をかけて暴露される病原体に、3年分一度に暴露され、毎週のように、次から次へと熱をだして来院される方が多くなっています。

インフルエンザ、水痘といったごく一部のウイルス感染症を除くと、ほとんどのウイルス感染症には病原体そのものの増殖を抑える治療薬はなく、体の免疫機構がウイルスを排除するまでの間、去痰剤や解熱鎮痛剤、鎮咳剤、制吐剤などを使って症状を和らげる治療が主となります。しかし「かぜ」と思って当院に来院される患者さんの中には、尿路感染症や川崎病、細菌性肺炎など、治療可能なので見逃してはならない疾患の方もいらっしゃいます。最初は元気でも4,5日以上熱が続くとき、急にぐったりして元気がなくなったときなどは、再度、受診されるようにお願いしています。毎日お目にかかることになっても構いませんので、様子がおかしいと思ったときには、どうぞ気兼ねなくご来院下さい。

宮城県結核感染症情報センター|感染症週報2023年第22週(2023年6月8日発表)

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